スタッフブログ

スタッフブログ更新:雨と涙

2016年6月26日

こんにちは、営業部の丸山です!弊社のスタッフが交代でブログを更新
していきますのでこれからよろしくお願い致します。

梅雨ということもありますので今回は【雨】について少しお話をしたい
と思います。

「葬儀と雨って何か関係あるの?」と思うかもしれませんが・・・。

いわゆる亡き人を送る心と、その【雨】に馳せる想いとでも言えばよい
のでしょうか。

この時期になると、雨の中のお葬式も大変多いです。

弊社が本社をおく常滑という地域は【先に火葬をしてから通夜と葬儀に
のぞむ】という風習があります。

そのため、故人様とのお別れはご自宅にてということになるわけですが
先にも述べたように、雨の中ご自宅よりご出棺なさるということも
しばしば・・・。

そんなときに「こりゃあ涙雨なのかねぇ・・・」なんて言われる方も。

故人様との別れを空も一緒に悲しんでいるのか・・・。

はたまた、故人様に対するご遺族様のあふれ出る気持ちが天に雨を
降らせているのか・・・。

いずれにしても少しロマンチックですが切ないですよね。

ちょっと昔話になりますが、日本人は古来より歌を愛し歌とともに
生きてきた歴史があります。

【古今和歌集】という平安時代前期の勅撰和歌集があるのですが、
そのなかに亡くなった人を追悼する歌(挽歌というそうです)が
ありますので紹介いたします。

【なく涙雨とふらなむ渡り川水まさりなばかへりくるがに】

これは小野篁(おののたかむら)という方が詠まれたものです。

その中身ですが「私の泣いて流す涙が雨になって降ればいい。
その雨であの世へと渡る川の水が増して渡れなくてかえってこれば
いいのに」というような内容だそうです。

人の死が悲しいのはいつの時代も変わりません。

このように遥か過去より、雨を涙に例えて亡き人を悼んでいるんだ
なあというのがわかります。

晴れの日も雨の日も葬儀はあります。

晴れていても、ご遺族様の心の中では大雨が降っていることと思い
ます。

これからもご遺族様に寄り添いながら、悲しい気持ちをくみ取り
より良い葬儀を提案できるように精進していきたいです。