2023年8月9日
こんにちは、営業部の鈴木でございます。
今回は湯灌、納棺の間に行われる旅支度について前回よりもう少し詳しくお話させていただきます。
前回は白装束についてお話させていただきましたが、今回は手甲、足袋などの小物についてご説明させていただきます。
まずは足袋ですが、通常とは逆でお足元から履かせていきます。地域によっては左右も逆にして履かせるということもあるそうです。また、各小物には結ぶための紐がついていますが、結び目は縦結びにします。
続いて、すねにお付けする脚絆です。すねを守る、疲れにくくするなどと云われております。こちらも同様に縦結びにします。
次に手甲ですが、こちらは結ぶ紐だけではなく手の中指を通す輪がついていることが多いので、中指を通して手首で紐を結びます。
また額にお付けする三角形の布『天冠』(てんかん)ですが、こちらは亡くなられた方の正装、高貴な身なり、旅路の足元を照らすなど様々な説があります。現代では直接額には付けず、お棺に納めることが多いです。
その他、編み笠、杖、草鞋なども直接お付けするのが難しいものは棺に納めることが多いです。
これらの旅支度は地域やお寺様によって様々ですので、興味があればお付き合いのあるお寺様に聞いてみるのもいいかもしれないですね。
今回は旅支度の小物についてお話させていただきました。
最後までお読みいただいてありがとうございます。