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喪服の歴史と色の変遷

2023年8月2日

こんにちは。大阪屋葬祭 古田です。


いきなりですが!!
ご葬儀の際に身に着ける喪服。喪服といえば「黒」をイメージされる方が多いと思いますが、喪服が「白」の時期があったということをご存じでしょうか。一体どのような流れで喪服の色が現在の黒になったのか。そもそも、喪服はいつ頃から着られるようになったのか。
そこで今回は、喪服の歴史と色の変遷についてご紹介します。
日本の歴史において喪服が初めて登場したのは、奈良時代と言われています。
当時の日本のご葬儀では、故人様の親族や会葬者は白い喪服を着用することが通例だったとされています。なお、庶民の喪服は、その後千年以上にわたって、白い喪服が主流となりました。
黒の喪服が広がったきっかけとなったのが、第二次世界大戦でした。
当時の喪服は、貸衣装を着用することが一般的で、貸衣装屋には白と黒の喪服が混在していました。第二次世界大戦によって日本中に戦死者が急増し、貸衣装屋で喪服を借りる人も急増しますが、借りる頻度が増えたことで白い喪服は汚れが目立ち、直ぐに使い物にならなくなってしまいました。そこで、貸衣装屋は、汚れが目立たず手入れのしやすい黒の喪服を揃えるようになりました。その後、手入れのしやすさや喪服を黒に統一している欧米諸国の影響もあり、急速に黒い喪服が庶民にも広まっていきました。