こんにちは、営業部の竹味です。
ようやく秋らしくなってきましたね。
今回のブログは前回、前々回に続きまして遺影のリボンのお話をさせて頂きます。
前回は『リボンをはずすのはいつか?』、前々回は『リボンのはじまり』についてお話しました、今回は『リボンの色』についてお話しします。
遺影のリボンの色は黒色をイメージする方が多いと思います。
なぜなら遺影のリボンは、元々喪章として付けられるようになりました。
喪章とは、亡くなった人への哀悼の意を示す意味で付けるようになったので、「リボンは黒色」がふさわしいという考え方が一般化されてきました。
しかし、今はそれほど気にする必要はありません。
故人の人柄を表すような色や、故人が好きだった色を使うご葬家も増えてきています。
遺影のリボンの色が多様化してきましたが、デザインにも変化が表れてきています。
そもそも、遺影のリボンに黒以外の色も使われるようになっていったのは、遺影の変化にもあります。
元来、遺影は笑顔の写真はよくないとされていた以外にも、礼服を着ている写真を選ぶなど、厳格なものでした。また白黒写真が基本で、堅苦しい印象のものがほとんどでした。
カラー写真が普及したことにより、遺影にもカラー写真が使われるようになってきました。
さらに、故人の人柄を大事にすることにより、笑顔の写真、普段着や仕事服(制服)などの写真が使われるようになりました。
段々と堅苦しくない遺影となっていくにつれ、遺影のリボンも変化してきたのです。
以前は遺影上部の真ん中で結ばれ、左右に向けて垂れたようなデザインがほとんどでした。
今では、左上角と右下角にリボンをかけ、左上角に結び目があるような綺麗に見せるデザインや、コサージュをモチーフにした花を左上角に付けるようなデザインもあります。
また、最近は写真ではなく、モニターに故人の画像を映すことで遺影とする場合もあります。
遺影のリボンは、宗教的にも、葬儀の風習的にも絶対に無くてはならないものではないそうです。
また、リボンのかけ方やデザインや色も宗教的に大きな意味合いはないと言われていますので、色やデザインなどは故人のことを思い出しながら選ばれるのがよいでしょう。
