2017年2月27日
営業部の間宮です。
今回は、ご香典のもつ意味合い・歴史などのお話をしたいと思います。
『香典』はかつては『香奠』という字を書いていました。
『香を供える』という意味合いになりますが、そこから転じて香を買う代金である『香典』『香資』『香料』となりました。
しかし、このような金銭香典に移行していったのは大正期あるいは昭和初期からのことです。
それまでは、食料香典(米など)だったのです。
食料香典の由来ですが、仏教において香は『仏の食べる物』といわれそこから転じて『食料』になったものと考えられています。
現実的には、葬儀では食事の振る舞いが盛んにおこなわれていたこともあり、遺族の負担を少しでも減らそうという地域社会における【相互扶助的精神】の表れでもあります。
今でも当地域では、かつて自分の家で葬儀を出した時の香典帳が保存されており、他の家で葬儀があると前の自分の家で葬儀があった時にその家が出してくれた香典と同等の金額をおくるということが行われています。
現代においても、葬儀に参列する際には香典を持参することが一般的です。