2022年12月9日
こんにちは 大阪屋葬祭 古田です。
暦の上では大雪を迎えましたが鮮やかな晴天が続いております。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回のブログでは最近辞退が多くなりつつある「香典」の歴史やタブーをご説明させて頂きます。
香典は故人の供養として渡す金品で「香料(こうりょう)」とも呼びます。「香」の字には線香の代わりという意味があり「典」はもともとお供え物の意味で「奠(でん)」の漢字が使われていました。
現代のように香典に金銭を用いるようになったのは、武士階級で室町時代ごろに始まり明治時代には都市部の庶民へ、そして昭和初期ごろになりようやく全国的に広がっていたと言われています。
葬儀を自宅で行っていた時代は僧侶や会葬者に食事を振舞う習慣があり、遺族を支援する目的で食料や酒を香典として渡すのが一般的でした。また、会葬者が死の穢れ(けがれ)に接するのを避けるために故人の家族とは同席しないよう、地域の食堂や宿屋などで食事を出す「村香典」のしきたりもあったようです。 また、香典に包んではいけないお金としてまず「偶数は避ける」事です。偶数は割り切れる数字であり「故人との繋がりを切る」ことを連想させることからタブーとされています。
金額もお札の枚数も奇数にするのがマナーですが「4と9」は特に避けて下さい。4は「死」を9は「苦」を連想させるため4千円、9千円、4万円、9万円はすべてNGです。
最後に「新札」も避けて下さい。新札がそろっているという事は、あらかじめ死を予想していたという印象を与えてしまいます。新札を使う場合は折り目をつけてから包むようにしましょう。