こんにちは、セレモニースタッフの間宮です。
すっかり寒くなりましたね。今年も残すところあと1ヶ月・・・1年が過ぎるのは早いですね。
さて、皆さんご香典を出すときに書き方に困ったことはありませんか?
今日は香典袋の書き方についてお話ししたいと思います。
表書きは上の写真のように一般的に「御香典」が多いと思います。そのほかに「御霊前」「御仏前」とあります。
では何が違うのでしょうか?
「御香典」とは、線香やお花の代わりに金品をお供えするもの。
「御霊前」とは、「故人の御霊(みたま)の前」仏教では49日までは霊として考えられているので49日までは「御霊前」と書きます。
「御仏前」とは、「個人が成仏した仏様の前」49日を過ぎ、仏様になったと考えられるので「御仏前」と書きます。
表書きは葬家の宗派によって変わります。しかし分からない場合もありますね。
そんな時は「御霊前」を使うといいです。「御霊前」は宗派を問わず使用できます。
ただし、浄土真宗の場合は霊と考える「考え方」がなく、すぐ成仏すると考えられているので「御霊前」は使わず、「御仏前」と書きます。
また、香典袋の柄にも色々あります。
蓮の柄のついた不祝儀袋は仏式用。白黒または双銀(銀一色)の水引をかけます。
無地の白の不祝儀袋は神式用。ちなみに神式の場合の表書きは「御霊前」「御玉串料」「御神前」「御榊料」など。白黒または双白(白一色)の水引をかけます。
ユリの柄のついた不祝儀袋はキリスト教用。ちなみにキリスト教の場合の表書きは「御霊前」「御花料」など。水引はかけません。
文字を書く時には、「突然の訃報により悲しみの涙で文字がにじんでしまった」という意味で、薄墨を使用するのがいいそうです。最近ではペンで書くことも多いので、普通の黒でも失礼ではありません。
今では、薄墨の筆ペンも販売されていますよ。
ただし、薄墨を使用するのは、通夜、告別式などの葬儀のみです。
49日や3回忌などの法事の場合は前もって準備ができるので普通の黒を使用します。
これらのマナーを身につけておけば役に立つと思うので是非参考にしてください。