営業部の関と申します。8月に入り暑い日が続く今日この頃、体調を崩してはいませんか?
8月盆のお参りをする時期がきました。
お盆のお参りは、自分の家の仏壇だけでなく親戚の家やお知り合いの家の仏壇にお参りをする機会があるかと思います。
そこで、よそのお宅の仏壇にお参りをするときに、お線香を何本立てたらよいか迷ったことがありませんか?
そういう時のために、これから、お線香をあげる時の手順をご紹介します。
その前に、なぜお線香をあげるのでしょうか?それは、お線香の香りで自分とその場を清め、故人の供養のためだといわれます。
仏教経典のひとつである「倶舎論≪くしゃろん≫」には「仏様が召し上がるものは、香りだけで、善行を積み重ねた方は良い香りを食べる」とあります。
また、悪行を重ねたものは悪臭しか食べないとも書かれているため、線香の香りで悪霊を遠ざける意味もあるそうです。
それでは仏壇(仏様)へのお参りをご紹介します。
①遺族に一礼し、仏壇に一礼(遺影に一礼としている説もありますが、本尊様に一礼している方もみえます)
②線香を持ちロウソクの炎で火をつけ、ロウソクに炎がついてないときは先にロウソクに炎をともしてから線香に火をつけます(ライター、マッチなどで直接火をつけないこと)
③線香に火がついてることが確認できたら下方にスッと引いて火を消します。または、線香を持ってない方の手で風を送り消します。(息を吹きかけて消してはいけません。口は悪業を積みやすいとされていますので、吹き消すことは絶対にしないでください)
④線香をあげます。(宗旨、宗派などにより異なります。ご自分の檀家寺の住職様に確認してください)
・浄土宗→1~3本を香炉の真ん中に立てる。
・浄土真宗→線香を香炉に入る長さに折り、火がついてる方を左側にして寝かせる。
・天台宗、真言宗→3本立てる。向こう側に2本、手前に1本立てて逆三角形にする。「仏・法・僧」の三宝に由来する。
・曹洞宗→告別式までは1本。告別式中に3本に変え、その後3本を逆三角形に立てる。
・臨済宗、日蓮宗→1本香炉の真ん中に立てる。
以上の事を踏まえて、線香をあげ手を合わせてお参りをしましょう。
この時に鐘(リン)を鳴らしてしまう方がいると思いますが、木魚・鐘(リン)はお勤め(お経を唱える)時に鳴らすものですので、お経を唱えないならば鳴らさない方がいいでしょう。