2016年10月31日
こんにちは。セレモニースタッフの磯村です。
家紋というのは、私たちの祖先と家に伝わる【紋章(ロゴマーク)】です。
ご先祖様から私たちへ繋がる血の流れを、簡単なマークに置き換えて表現したものといえます。
日本にある家紋のうち、一般的に特に多く分布する藤、桐、鷹の羽、木瓜、片喰5つの紋の事を【五大紋(ごだいもん)】といいます。
今回は【藤紋(ふじもん)】について少しご紹介いたします。
平安時代には既に衣服の紋様として使われていた記録があります。
中臣鎌足(なかとみのかまたり)の末裔である藤原一族が用いた紋の一つで、藤原氏がとても栄えたことからそれにあやかる意味もあって、藤紋が普及していったとされています。
紋の形状としては花弁が垂れた下がり藤が基本ですが、下がるという言葉を嫌って上がり藤なども作られました。
藤紋は花も美しいが家紋としてのデザインも美しいため、公家から武家さらには庶民へと広まり、多くの人に愛される家紋となったそうです。
それだけにバリエーションも多く、約百五十種もの藤紋があるといわれています。
そんなにたくさん種類があるとは驚きです。