2018年4月9日
セレモニースタッフの市野です。
もう4月・卯月・April、、、しつこいですが時間が経つのが早すぎです。
気持ちを変えて今回のテーマへ。
散り残った花の事を「名残の花」と言います。特に桜の花を指し、ちょうど今の時期の情景です。
「名残」の字面を見ると、もの悲しくメランコリックな別れのイメージがあります。
葬儀の中で司会者は「名残も尽きませんが・・・」と言葉にする場合があります。
お見送りの方々の感情も高まります。式のクライマックスの出棺です。
そして火葬、骨上げと時間が過ぎ、ご遺骨を大事に抱えて戻られる遺族の様子は少し穏やかに見受けられます。
そんな方には「お疲れでしょうが、もう少しお付き合い願います。」と声をお掛けする事があります。
「はい」と笑顔で返されます。
散った花を故人になぞらえるならまさに「名残の花」とは子や孫、ひ孫達を意味します。
ご先祖様も安心でしょう。
そこで一句。
『足並みを そろえて見上げる 名残の花』
★あの時一度だけ、老いも若きもゆっくりと足並みをそろえて桜を見たな~思い出すね。。