「通夜」「葬儀」「告別式」は本来別のもの
3つまとめて「葬儀」「葬式」などと一括りにしがちですが、本来の目的は違います。
通夜(一般的には午後6時頃から行われる)
遺族と近親者、親しい友人などが集まり、夜通し故人との別れを惜しみ、霊と遺族を慰めます。
葬儀(通夜の翌日、昼間に行われる)
故人を葬るための儀式。
告別式(葬儀のあとに行われる)
遺族、近親者、故人にゆかりのある人が、故人に別れを告げる儀式。
現在は、葬儀・告別式を分けずに行うようになっています。
時間が許せば、葬儀・告別式に参加する
友人や仕事関係者の立場で参列する場合は、内輪の集まりである通夜よりも、正式な別れの儀式である葬儀・告別式に参列するのが本来のあり方です。
しかし、近年では昼間に行われる葬儀・告別式よりも、夜間の通夜のほうが参列しやすいといった理由で通夜に訪れる人が多くなりました。
故人との関係にもよりますが、時間が許すなら、葬儀・告別式に参列しましょう。
もちろん、親しい関係の方であれば、通夜と葬儀・告別式の両方に参列します。
常滑市における通夜ぶるまい
通夜ぶるまい(通夜のあとの飲食)は、弔問に対するお礼とお清め、そして故人の供養のために設けられるものです。関東圏では通夜振る舞い(お清め)といって会葬者(お参りにきた方)に大皿で食べ物や、お酒を振舞ったりしますが、常滑市ではお茶の接待程度であることが多いです。
遺族は多くの弔問客に対応しなければならないため、お悔やみの言葉は手短にします。長時間遺族と話し込んだり、故人の病状や死因についてあれこれ尋ねるのは避けましょう。
退席するときは、周囲の人に「お先に失礼します」と述べて、静かに退席します。
葬儀・告別式のあとはできるだけ出棺まで見送る
葬儀・告別式が終わると、出棺準備のため、一般会葬者は退席します。しかし、ここで辞去せず、出棺まで見送りをしましょう。
霊柩車が動きだしたら、合掌し、丁寧に頭を下げて見送ります。その後、静かに退席します。
火葬場への同行を打診された場合は、できるだけ同行します。自分から火葬場への同行を申し出るのは控えましょう。
豆知識
コートや傘は黒っぽいものを用意しましょう。
派手なコートや傘は×
出棺を待つときなど、コートや傘が意外に目立ってしまいます。喪服をきちんと整えていてもコートや傘が派手では台無しなので、気をつけましょう。
終わりに
通夜や葬儀・告別式でのマナーを守ることは、故人への敬意と遺族への配慮を示すために重要です。心からの哀悼の意を込めて、適切な行動を心掛けましょう。