2017年12月18日
こんにちは、営業部の間宮一泰です。
今回は出棺についてお話したいと思います。
出棺の習俗として自宅から出棺の場合、古くからの習俗として、玄関からではなく窓や縁側などから出したり仮門を設けてそこから棺を出すことがあります。
死霊に対する恐怖心から、死霊が再び家に戻る事のないようにとの気持ちであるとか、死は非日常の事柄であり日常とは逆の事をするので、通常の出入り口である玄関は用いないなどと説明されています。
また、故人が生前使用していた茶碗を割る事があります。
これも死霊に対する恐怖心から死霊が再び戻らないようにするためとか、あの世はこの世とは逆なので、あの世で使用できるようにするなどの説明がされています。
この他にも子供が親より先に亡くなった場合には「逆縁」だからと火葬場に行かない、配偶者が亡くなった場合には再婚の意思のある女性は火葬場に行かないなど各地で様々な言い伝えがあります。
これらの習俗、言い伝えは必ずしも正しいものばかりとは限りません。
特に子供を亡くした親が火葬場に行かないというのは、習俗の意味は悲観にくれる親を苦しませないための配慮でしょうが、悲しみにある者を悲しみから逃れさせることは、むしろ心の傷を大きくする事もあり精神医学的には間違った考えとされています。
また火葬場からの帰路は往路と道を変えるという習俗があります。
昔、葬列を組み、墓地に埋葬した後、死霊が追いかけてきても迷って道がわからないようにと道を変えた名残といわれています。
合掌