2017年2月13日
こんにちは、セレモニースタッフの磯村です。
家紋というのは、私たちの祖先と家に伝わる【紋章(ロゴマーク)】です。
ご先祖様から私たちへ繋がる血の流れを、簡単なマークにして置き換えて表現したものといえます。
日本にある家紋のうち、一般的に特に多く分布する藤、桐、鷹の羽、木瓜、片喰5つの紋の事を【五大紋(ごだいもん)】といいます。
今回は、【木瓜紋(もっこうもん)】について少しご紹介いたします。
【木瓜(もっこう)】という字から胡瓜(きゅうり)の切り口を連想しますが、木瓜という字は当て字で正確には窠(か)の紋であるといわれています。
窠とは、木の上に作られた鳥の巣に対して、地上にある鳥の巣の事をいいます。
窠紋が木瓜紋と呼ばれるようになった理由は、多くの神社の御簾(みす)の帽額(もこう)に使われた文様だからだといわれています。
鳥の巣は「子孫繁栄」を意味し、また神社で用いられる御簾から、神のご加護があるめでたい紋とされています。
また八坂神社が五瓜を神紋としているのをはじめとして、全国の祇園神社の多くが木瓜紋を神紋としています。キュウリは木瓜とも書き、輪切りにしたときの切り口が木瓜紋に似ているという事から、京都や博多をはじめとして、祇園祭の期間中にキュウリを食べないことを慣習としている地域も多いそうです。
木瓜紋と一言でいっても、さまざまなバリエーションがあります。
シンプルなものから半分だけ覗いているものや庵の中にあるものなど・・・。
家紋帳をみているだけでおもしろいものです。