こんにちは、セレモニースタッフの磯村です。
8月も中旬になりまだまだ暑い日が続いています。
夏バテしないように体調に気をつけていきたいですね。
突然ですが、みなさんは家紋の数っていくらあるかご存知ですか?
なんと日本だけで約241種、5116紋以上の家紋があるそうです。
家紋というのは、私たちの祖先と家に伝わる【紋章(ロゴマーク)】です。
ご先祖様から私たちへつながる血の流れを、簡単なマークに置き換えて表現したものといえます。
日本にある家紋のうち、一般的に特に多く分布する藤、桐、鷹の羽、木瓜、片喰5つの紋の事を【五大紋(ごだいもん)】といいます。
今回は、日本でもっとも多い家紋である【片喰紋(かたばみもん)】について少しご紹介いたします。
【片喰(かたばみ)】という名の由来は、日が陰ったり、夜になると折りたたんだようになる様子から片側が食べられたように見えるからだそうです。
また、ハート形の三つ葉で黄色い花を咲かせる可憐な植物ですが、噛むと酸っぱいことから【酢漿草(さんしょうそう)】ともいいます。
たんぼのあぜ道や野原などどこにでも繁殖し、一度根付くとなかなか駆除できない雑草でもあります。
しかし、この繁殖力が「家が絶えない」「子孫繁栄」に通じるとして家紋に用いられたといわれています。
そのハート形の可愛らしい三つ葉から女性に好まれ、女紋としても人気があります。
また昔話に、酢奨草の葉をすりつぶして鏡を磨くと、想う人の顔が鏡の中にあらわれるという話があるそうです。
なんだかロマンチックなお話ですね。
有名人では、野口英世、田中角栄、萩本欽一、山村美紗などが片喰紋を使用しているそうです。
家紋について興味があるという人はなかなか少ないかもしれませんが、ご自分の家のルーツについて知っておくというのもいいかもしれませんね。